色々試したいことがあって、仕事終わりに笠岡へチニングに
今日の笠岡は、3~5cmぐらいなサヨリの稚魚が岸沿いを泳ぎ回っていて、それを追ってシーバスが浅瀬にさしている状況。
そのため、チニングのルアーにチーバスがやたらとジャレてくる。
20~30cmクラスのチーバスは、口のまわりが柔らかいのと、ジャンプしまくるから、ヒットしても全部ジャンプ一発でバレちゃいます。
お遊びフィッシングの時なら、そのままチーバスと遊ぶんですが、今日は色々とテストしたかったんで、シャロ―を諦め、重めのルアーでチーバスのいない場所へ超遠投
ズシっ
ズズズズ~~~
やばいっ ヤツが来た
このルアーは無くしちゃダメなやつなのに・・・
一瞬焦ったものの、なんとなく軽い重量感
両翼80cmってところかな
これならソルト用ベイトフィネスタックルでもなんとかなるかも
釣り場は砂浜なんで、ランディングもどうにかなるでしょう。
いざ勝負。
まずは、冷静に状況分析
ロッド メジャークラフト・N-ONEベイトフィネス83M
うん、パワー不足。っていうかガチンコ勝負したら折れるかも
リール ダイワ・ジリオンSV ここに関しては問題ないでしょう
ライン デュエル・ハードコアX4 1号
最近の自分のお気に入りラインで、ハリ・コシの強さがベイトリールと相性抜群。
値段もお手頃
ラインの強度は問題ないけど、長く使っていてるから糸巻量が100mぐらいしか残ってない。
約30m先でのヒットだから、ここから50mもダッシュされたらファイトに余裕がなくなる
ライトタックルで掛けているのが幸いして、ヤツはまだ針にかかっていることに気付いてない感じ。
気づくまでの間に、できるだけラインの回収にかかります。
残り15m。流石に異変に気付いたようで、強烈な力で泳ぎ始めました
~ちょっと脱線~
自分がベイトタックルでシーバスを始めたのが10年ほど前。
このころベイトリールに大きな欠点がありました。それはドラグのスムーズさです。
スピニングリールの場合、ドラグは「ジジジ~」とか「ジ~~」って感じで、同じようなスピードで滑らかに出ていくんですが、当時のベイトリールは「ジ!ジ!ズルズル~」とか「ジ!ジ~ジ!」って感じで、ラインが出たり止まったり・・・
そのため、大きな魚が掛かった時は、クラッチを切って親指でサミングしながらラインを出していました。
それが、最近のベイトリールはメチャクチャ進歩してます。スピニングと遜色ないとは言い過ぎかもしれないけど、クラッチを切ってファイトするようなことが無くなりましたね
~続き~
強烈なファーストランをかわすため、最初はドラグを緩めにしておきます。
とは言え、ライン残量が気になるんで、自由気ままには走らせないようにテンションは掛けていきます。
ライトタックルとはいえ、ロッドはそんなに簡単に折れることはありません。
普通にやれば、折れる前にラインが切れるからです。
ただし、ヤツは普通の魚とは泳ぎ方が違い、羽ばたくように暴れるんで、重さが抜けたと思った瞬間、MAXに重量がかかったりするんで、ロッドへの衝撃が半端ない。
そこで、ロッドのパワーは80%ぐらいまでにとどめて、万が一への余力を残した状況でファイトします。
ファイトすること10分。いくらライトタックルとはいえ、なかなか寄ってこない事へ不安がよぎります。
もしかして1m以上あるのかも・・・・
このままではラチがあかん。
ロッドパワーを90%程度に強めてい行きます。
この時、改めて感じたこと。
ナノカーボンの粘りの強さと耐久力。
従来のカーボンロッドに比べ、ナノカーボンは繊維の密度が高いので、同じ重さなら強度UP
同じ強度なら、軽さUPの優れもの。
ロッドをただ強くするだけなら、カーボンの厚みを増せば良いだけですが、ナノカーボンは強いというより粘った上で反発力が高い印象。
15分ほどファイトした時点で、自分の腕がプルプルと震えだします
そこから更に5分、ついにヤツのスタミナ切れ。
波打ち際に座礁させたら、ここに指を入れて、ハンドランディング。
久々に触ると、ちょっと身震い
ヤツの正体は、ナルトトビエイ。
思った以上にサイズがあって、両翼110cm。
こりゃ時間がかかるわけじゃ
最近では、厄介者扱いのナルトトビエイですが、陸上・淡水系でいう外来生物ではないんで、増えたことに罪は無し。
大切なルアーは無事回収できたし、写真を撮ったらやさしくリリースです。
長い尻尾の付け根に、大きな毒針があるんで、慣れない人は絶対に触らない事。
2m超えたら、また勝負しような~
バイバ~イ
牧